7月の三連休中日、往復約500kmの高速道路ドライブへ連れ出しました。
あいにく交通量は非常に多く、至る所で工事による車線規制が重なるコンディションでした。アベレージスピードは終始、法定速度かそれ以下を強いられる「忍耐の巡航」となりました。
この速度域におけるパナメーラGTSの印象ですが……正直に言って、「ステアリングインフォメーションが恐ろしいほど潤沢である」ということ以外、書くべき感想が見当たりません(笑)。
路面のうねりや舗装の変化、タイヤの接地状態を完璧に手のひらに伝えてくる精度はさすがポルシェですが、その真価の一つである動力性能を試す機会は皆無でした。V8ツインターボのポテンシャルを固く閉ざしたまま走る時間は、ドライバーにとって実にストレスフルな時間でした。
ちなみに今回の燃費ですが、速度を出せなかったことも奏功(?)して極端な落ち込みは免れました。とは言え、リッターあたり8km/L台半ば〜後半といったところです。V8の4.0Lガソリンターボと考えれば妥当なラインですが、当然ながら「良い」と言える数字ではありません。このあたりはV8 GTSに対する「当然の対価」と割り切るのが精神衛生上よさそうです。
パッセンジャーの評価と、謎の「後席熱い問題」
今回は3名での乗車となりましたが、キャビンの広さや静粛性、高速巡航時のボディの収まりについては後席からも非常に快適であると好評でした。足回りを固めたGTSですが、GTカーとしての懐の深さは健在です。
ただ、一つだけ予想外のハプニングがありました。 後部座席に乗っていた家族から「シートが妙に熱い」と苦情が入ったのです。
シートヒーターはもちろんオフで、エアコンも適切に利いている室内にもかかわらず、なぜかリアシートの座面や背もたれ付近に不自然な熱を感じるとのこと。
リアエアコンの温風吹き出し事故?(設定ミスかバグ?)
センターコンソール下のプロペラシャフトやマフラー熱の伝熱?
あるいはシート下の制御ユニットやアンプ類の発熱?
原因は今のところ特定できておらず、少々気になるところです。次回ディーラーで診断機を当ててもらうか、もう少し再現条件を探ってみようと思います。
地味にストレスが溜まるインフォテインメント
走り以外の部分で言えば、インフォテインメントシステムについては正直、これまで乗り継いできたクルマの中でもかなり下の方と言わざるを得ません。
Apple CarPlayが有線接続でしか使えない点や、画面遷移・処理の全体的なもっさり感など、いろいろとおぼつかない挙動が目立ちます。走りの質感が極上なだけに、このデジタルの詰めの甘さは少々惜しいポイントです。(※このインフォテインメントの不満点については、また改めてじっくり書こうと思います)
スッキリしない不完全燃焼のまま帰路へ
不満というほどのことではありません。ただ、本来なら溢れるパワーと重厚なフラットライド感で距離を短く感じさせてくれるはずのパナメーラGTSで、ひたすら前車のブレーキランプを眺め続ける500kmは、かなり退屈なドライブでした。X1 xDrive 20dの方がぴったりな状況だったかもしれません。
次回はぜひ、空いた早朝の高速道路か、あるいは適度に解き放てるワインディングで、このV8の本当の息吹を感じたいと思います。
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