BMW M2|初見で気づく「ちょっと惜しいポイント」5選【G87実体験レビュー】

濃厚な走りが魅力のBMW M2。初見で気づく“あの小さな違和感”をあえて整理してみた。


① シートベルトが“少し遠い”

——構造の宿命として避けにくい

長いドア+後方Bピラー。クーペはシートベルト起点が後ろへ寄りやすい。

前寄りの姿勢+低い着座位置も“距離感”を生む。

■所感

座った瞬間、
「あれ? ちょっと遠い?」
と誰もが一度は感じる距離。

■考察

構造的には、

  • 長いドア

  • Bピラー後方配置

  • 低い着座位置

  • 前寄りのドライビングポジション

これらが揃えば
必然的にベルトは遠くなる。

M2は“遠くなる条件フルセット”のクーペ。
自然な事象です。


② 「戻るけど保持はしない」ステアリング

——“警告+軽い補正”はあるが、意図的に保持しない仕様

■所感

高速で
「戻るけど、保持はしないんだ」
と気づく瞬間。

■考察

M2は

  • 逸脱警告(振動)=残す

  • 戻り方向への微アシスト=残す

  • 中央保持アシスト=あえて入れない

理由は明確で、
ほんの少しの介入でもステアリングフィールを濁すから。

M2は
“安全の最低限だけ残し、走りに干渉させない”
という非常に誠実な線引きをしている。


③ 360°ビューが無い

——土台となる電子アーキテクチャが違う

視界は悪くないが、俯瞰が欲しい瞬間は確かにある。

■考察

M2に360°ビューがないのは
装備の省略ではなく“プラットフォームの違い”

M3/M4やXシリーズは
360°ビュー前提の電子基盤を持つ一方、
M2(2シリーズ系)は
**“走り優先の軽めの電子構造”**を採用。

そのため、
M2だけに専用実装するメリットが薄く、
優先順位が下がるのは自然。


④ トランクリッドが“手動”

——電動よりも“閉まり方の気持ちよさ”を選んだ車

電動化より“スコッ”という剛性感を残したい設計。

■考察

電動化すると、

  • モーター

  • レール

  • 補強

などが必要で、
閉まり方の“質”が丸ごと変わってしまう。

M2は
手動だからこそ得られる「一体感」
を残したモデル。

これは単なる省略ではなく質感の選択


⑤ シートベンチレーション非搭載

——M2は“ミニマルM”。快適装備の優先順位が異なる

■考察

M2は

  • 2シリーズベース

  • コスト上昇を抑える

  • 走りの濃度を優先

という“ミニマルM”の立ち位置。

ベンチレーションは
風路構造・座面構造・電源容量などが必要なため、
優先順位が自然と下がる装備


◆ 前編まとめ

これら5つは、
「不満」ではなく“理由のある違和感”

後編では、
M2がなぜこういう割り切りをしているのか
M4との比較を交えながら“本質”として整理していきます。

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