濃厚な走りが魅力のBMW M2。初見で気づく“あの小さな違和感”をあえて整理してみた。
① シートベルトが“少し遠い”
——構造の宿命として避けにくい
長いドア+後方Bピラー。クーペはシートベルト起点が後ろへ寄りやすい。 前寄りの姿勢+低い着座位置も“距離感”を生む。
■所感
座った瞬間、
「あれ? ちょっと遠い?」
と誰もが一度は感じる距離。
■考察
構造的には、
-
長いドア
-
Bピラー後方配置
-
低い着座位置
-
前寄りのドライビングポジション
これらが揃えば
必然的にベルトは遠くなる。
M2は“遠くなる条件フルセット”のクーペ。
自然な事象です。
② 「戻るけど保持はしない」ステアリング
——“警告+軽い補正”はあるが、意図的に保持しない仕様
■所感
高速で
「戻るけど、保持はしないんだ」
と気づく瞬間。
■考察
M2は
-
逸脱警告(振動)=残す
-
戻り方向への微アシスト=残す
-
中央保持アシスト=あえて入れない
理由は明確で、
ほんの少しの介入でもステアリングフィールを濁すから。
M2は
“安全の最低限だけ残し、走りに干渉させない”
という非常に誠実な線引きをしている。
③ 360°ビューが無い
——土台となる電子アーキテクチャが違う
■考察
M2に360°ビューがないのは
装備の省略ではなく“プラットフォームの違い”。
M3/M4やXシリーズは
360°ビュー前提の電子基盤を持つ一方、
M2(2シリーズ系)は
**“走り優先の軽めの電子構造”**を採用。
そのため、
M2だけに専用実装するメリットが薄く、
優先順位が下がるのは自然。
④ トランクリッドが“手動”
——電動よりも“閉まり方の気持ちよさ”を選んだ車
■考察
電動化すると、
-
モーター
-
レール
-
補強
などが必要で、
閉まり方の“質”が丸ごと変わってしまう。
M2は
手動だからこそ得られる「一体感」
を残したモデル。
これは単なる省略ではなく質感の選択。
⑤ シートベンチレーション非搭載
——M2は“ミニマルM”。快適装備の優先順位が異なる
■考察
M2は
-
2シリーズベース
-
コスト上昇を抑える
-
走りの濃度を優先
という“ミニマルM”の立ち位置。
ベンチレーションは
風路構造・座面構造・電源容量などが必要なため、
優先順位が自然と下がる装備。
◆ 前編まとめ
これら5つは、
「不満」ではなく“理由のある違和感”。
後編では、
M2がなぜこういう割り切りをしているのかを
M4との比較を交えながら“本質”として整理していきます。
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