M2から「使い切れるスポーツカー」を求めて、Alpine A110 GTに辿り着いたのが昨日のことのようです。 しかし、結論から言うと、この青いフランス車との日々は、予想よりも早く幕を閉じることになりました。
「純粋さ」の賞味期限
A110が素晴らしい車であることは、今更語るまでもありません。 アルミボディがもたらす軽快なフットワーク、指先に伝わる路面のインフォメーション。その濃密な対話を味わうのは至福の時間でした。
ただ、あまりに純粋すぎたのかもしれません。 その魅力を十分に受け止めたという満足感が、予想以上のスピードで私の中に満ちてしまった。それが正直なところです。
結局のところ、マーケットの問題もある
そして、もう一つの現実的な理由。 今、この車を欲しがっている人は多い。つまり、中古車市場におけるリセールバリューが極めて高い、という事実です。
「いつか手放すなら、この最高の状態と、最高の相場で」 車好きとして、そして現実的なオーナーとして、そのタイミングを逃す手はないという冷徹な計算が働いたことも否定しません。
思えば、1年と待たず車を乗り換えていた時期が私にもありました。当時から私を知る古くからの友人は、今回のこの展開に「やっぱりね」と苦笑いしているかもしれません。自分でも、この性分だけはなかなか治らないものだと呆れる半分、これこそが私のカーライフの歩き方なのだと開き直る半分、といった心境です。
延長線上の決断、そして「空」への検索
手放すと決めた瞬間、私の指はすでに次の可能性を探し始めていました。 各メーカーの新車在庫検索にアクセスして即納車の有無を網羅的に確認し、カーセンサーにはかつてリストアップしていた候補車たちの条件を改めて入力する。
相変わらず、私のガレージの主役はレンジローバースポーツ P550eです。 その盤石な相棒として、A110を置いてみた。しかし、そこにはA110という純粋機をもってしても、少しだけ満たされなかった「何か」が確実に存在していました。
それは、これまでの車選びの延長線上にありながら、既存の「軽さ」や「先進性」といった物差しをさらに深めた先にある、新しい評価軸。
今の自分の好奇心がどこに向いているのか。そして、P550eと対をなす相棒として、その最後の一欠片を埋めてくれる一台はどれか。 膨大な情報の中から、フィルターをかけて絞り込まれたその先に、答えはありました。
次なるキーワードは、「空」。
また新たな「寄り道」なのかもしれないと思いつつも、これまでの「駆け抜けてディーゼル」から始まった私の物語に、また一つ、これまでとは違う彩りが加わることは間違いなさそうです。
ガレージの空白を埋めるのは、単なる移動手段ではなく、再定義された私の好奇心そのものです。 その正体については、次回の更新でお話ししたいと思います。
Goodbye, A110. Next phase: "SORA"
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