皆さんこんにちは。
今回は少し驚かれるかもしれませんが、ご報告があります。3月に納車されたばかりのNDロードスターですが、この度お別れすることになりました。あまりにも短い期間での決断に、自分自身でも驚いています。
タイトルにも書きましたが、この短いロードスターとの日々の中で、オープンカーやバイク乗りの文化である「ヤエー(YAEH!)」に挑戦してみました。すれ違う時に手を振り合うあの挨拶です。結果はというと、7回すれ違って返してくれたのは1回のみ。ヤエー率は「1/7」でした。なかなか打率は上がりませんでしたが、見ず知らずのドライバー同士で挨拶を交わせたあの1回は、オープンカーに乗らなければ味わえなかった、心温まる良い思い出です。
さて、なぜこんなにも早く手放す決断をしたのかについて触れておきます。
誤解のないように最初にお伝えしたいのですが、NDロードスターはマツダが世界に誇る、紛れもない「名車」です。極限まで削ぎ落とされた軽量ボディ、ステアリングを切った瞬間にスッと鼻先が入る感覚、そしてエンジンを回して駆け抜ける爽快感。まさに「人馬一体」という言葉がこれほど似合うクルマは他にありません。純粋なスポーツカーとしての完成度の高さには、ただただ感銘を受けました。
しかし、実際に私の主な使い方であるロングツーリングに持ち出してみると、その「ピュアさ」ゆえの現実に直面することになりました。
リスペクトを込めた上で正直に白状します。長距離を走る上で、シートと内装、そして容赦なく入ってくるノイズは、私の体と感覚には本当に「辛かった」のです。
ダイレクトに路面状況を伝えるロードノイズや風切り音は、週末に山を軽く流すような数十分のドライブなら最高のスパイスです。しかし、何時間も高速道路を巡航する環境では、それがダイレクトに疲労へと繋がってしまいました。
また、スポーツ走行に最適化されたタイトなシートはどうしても私の体には合わず、距離を重ねるごとに腰や背中に負担が蓄積していくのが分かりました。さらに、運転に集中するために無駄を削ぎ落としたストイックな内装も、リラックスして長距離を流すというGT(グランドツーリング)的な使い方において、私が求めていた「寛ぎの空間」とは方向性が違っていた痛感させられました。
週末にワインディングを駆け抜けたり、クルマと対話しながら純粋にドライビングを楽しむ用途であれば、これ以上ない最高の相棒だったはずです。今回の早期売却は、ひとえに「私のライフスタイルや求めるGT的要素との決定的なミスマッチ」であり、ロードスターというクルマの偉大さは微塵も揺るぎません。
短い期間でしたが、ロードスターは「屋根を開けて風を感じて走る」という非日常の素晴らしさと、軽量FRスポーツカーの真髄、そして車選びにおける自分自身の「譲れないポイント」を改めて教えてくれました。こんなにも運転に没頭できる素晴らしいクルマを世に送り出し続けているマツダには、深い敬意を表したいと思います。
短い間だったけれど、濃密で楽しい時間をありがとう、ロードスター。


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