ロードスター(ND)にブロンプトンを載せる。辿り着いた「唯一」の特等席。

 2シーターの宿命と、折りたたみの王様

マツダ・ロードスター(ND)で出かけた先で、ブロンプトンを展開して「6輪生活」を楽しむ。 言葉にするのは簡単ですが、あのタイトなコクピットのどこに、英国生まれの折りたたみの王様を収めるか。これはオーナーにとって、なかなかの難問ではないでしょうか。

試行錯誤の果てに

最初は誰もがトランクを試みると思います。しかし、NDのトランクはブロンプトンを飲み込むには少しばかり浅いのが現実です。 次に考えるのは助手席の足元。確かに載るには載るのですが、左側の視認性が悪くなり、何より「せっかくのオープンカーなのに、隣に大きな荷物がある」という圧迫感が、ドライブの純粋な楽しさを削いでしまうのが悩みでした。

辿り着いた、唯一の「正解」

試行錯誤を繰り返した結果、ようやく見つけた場所。 それはトランクでも足元でもなく、「助手席シートの真後ろ」のデッドスペースでした。

手順は至ってシンプルです。

  1. 助手席を一番前までスライドさせる。

  2. 背もたれを前に倒し、生まれた隙間にブロンプトンを滑り込ませる。

  3. シートをゆっくり戻し、適度なテンションで固定する。


驚くほど、ここが収まりが良いのです。 ブロンプトンのメインフレームと、ロードスターのバルクヘッド(隔壁)が、まるで計算されていたかのようにピタリとフィットします。


なぜ、ここが「特等席」なのか

この積載方法には、大きなメリットが3つあります。

  • 抜群の安定感: 走行中に荷物が暴れる心配がありません。ワインディングを走っても、背後でしっかりとホールドされている安心感があります。

  • 視界の確保: 助手席側のミラーもクリアに見えるため、安全面でも妥協がありません。

  • オープンの開放感: 視界に余計なものが入らないため、幌を開けた瞬間の突き抜けるような開放感はそのまま維持されます。

6輪生活の完成

この「助手席背後のパズル」を解いた瞬間、私のロードスターは単なるスポーツカーから、無限の機動力を持つ「最高の旅の道具」へと進化しました。

車を停め、シートを倒し、ブロンプトンを展開する。 その一連の儀式さえも、今ではこの6輪生活の大切な醍醐味になっています。


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