BMW M2の本質|M4との比較で分かる“別方向の完成度”と重量差の意味

サイズも装備も異なるM2とM4。しかし軽さでは驚くほど接近する。(c) Auto Build Japan

◆ M2の5つの“惜しい”を貫く一つの思想

前編で挙げた5つのポイントは、

  • クーペ構造

  • ステアリング介入の線引き

  • 電子アーキテクチャ

  • 動きの質

  • 快適装備の優先順位

理由はバラバラに見えます。

しかし、本質的には1つに集約される。

■「走りの気持ちよさを守るために“やりすぎない”」

M2は、
走りに関係するところだけ全力で、
それ以外は**“やりすぎない誠実さ”**を選んでいる。


◆ M2とM4の関係性を示す“重量”という事実

M2(G87)とM4(G82)の重量を見てみると、
その設計の違いが数字で分かる。

モデル型式車両重量
M2G871,730 kg
M4 (FR)G821,760 kg
M4 Competition xDriveG821,805 kg

■ポイント

  • M4は大きく、装備も豊富

  • なのに M2+30kg程度(FR) に抑えこんでいる

  • これは “M4は軽く作る前提で設計されている” ため

一方でM2は、
コンパクトMとして1,730kgに収めていること自体が優秀。

つまり、
軽く作れる前提も、車格も、求められる役割も違う。
“優劣”ではなく、“土台の違い”です。


◆ M2は“価格2/3で濃度100%”の車

M2は

  • 操作系

  • パワートレイン

  • シャシーのコア

Mの“主成分”をしっかり残しながら、
価格はM3/M4の約2/3。

これは別方向の完成度であり、
異常にコスパが高い車。


◆ 結論:M2は「誠実なスポーツM」

M2は、
完璧ではない。
でも、必要なところだけ正確に押さえ、
やりすぎない誠実さがある。

走り出した瞬間に
「これでいい」
と素直に思える車。

そしてその“少し惜しいところ”すら、
気づけば愛着に変わっていく。


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