ロードスターの「オプション迷路」を愉しむ。日本車流のカスタマイズ。

 最近の輸入車、例えば私が乗っているレンジローバースポーツなどは、オーダー時にメーカーオプションをすべて決めきってしまうのが通例です。仕様が決まればあとは納車を待つのみで、ディーラーオプションであれこれ迷う機会はそれほど多くありません。

しかし、マツダ・ロードスターは違いました。 アクセサリーカタログを眺めていると、いつの間にか時間が溶けていく……。この「迷う楽しさ」は、まさに日本車、そしてロードスターならではの醍醐味だと感じています。

もし興味があれば、こちらから膨大なラインアップを覗いてみてください。きっと「迷う楽しさ」が伝わるはずです。 マツダ ロードスター アクセサリーラインアップ

今回は、私が頭を悩ませながらも楽しんだオプション選びを、5つのカテゴリーに分類してご紹介します。


1. 「基本、どの車種もオプションだね」系

まずは、どのクルマを買う際にも避けては通れない、いわば「基本のキ」となるアイテムです。

  • フロアマット(ブルーアクセント)

  • [パナソニック] スマートインETC2.0(ナビ連動) 

実用面では欠かせない装備ですが、フロアマットにさりげないアクセントカラーを選べるあたりに、オーナーとしての小さなこだわりを込めることができます。

2. 「え、これが標準じゃないの?」系

次に、現代のクルマとしては意外なほど「素」の状態で提供されているアイテムに驚かされました。

  • [パナソニック] バックガイドモニター 

「今どきバックカメラがオプションなの!?」と一瞬驚きましたが、これこそがロードスター。余計なものを削ぎ落としたプリミティブなスポーツカーであることを、オプションリストが改めて教えてくれます。

3. 「プリミティブだけど、あってもいいよね」系

ここからはロードスターの真骨頂。なくても走れますが、あると「気分」が劇的に変わる趣味の領域です。

  • アルミペダルセット(MT用) 

オープンかつMT車なら、やはり足元には金属の輝きが欲しいところ。操作感に直結する部分は、自分への投資のような満足感があります。
  • ブルーミラー(親水) 

オープンカーは後方の視界も重要です。機能性と、見た目のクールさを両立させる粋な選択ではないでしょうか。

4. 「どうせつけるならこれもあれも」系

続いては、一つ選ぶと連鎖的に止まらなくなる、光り物の誘惑です。

  • LEDアクセサリーランプ

  • LEDバルブ(ライセンスプレート / ルーム / ラゲッジ) 

「ライセンスランプをLEDにするなら、ルームランプも、ラゲッジも……」と、気づけばすべての光源を揃えていました。小さなパーツですが、夜の佇まいをぐっと現代的にアップデートしてくれます。

5. 知る人ぞ知る「裏オプション」

そして最後は、カタログを読み込むだけでは辿り着けない、ディープな世界です。

  • トランクオープナースイッチ / トランクルームトレイ 

実は、他グレードの純正パーツを流用したり、隠れた配線を活かしたりすることで、「かゆいところに手が届く」仕様にできる、通称「裏オプション」が存在します。 例えば、室内からトランクを開けられるスイッチの追加や、なぜか幌車には付いていないRF用のトレイ。こうした「知っている人だけが得をする」カスタマイズの余地があるのも、このクルマの奥深さですね。

あえて「見送る」という決断

一方で、今回は「セレクティブキーシェル(ディープクリスタルブルーMc)」を見送ることにしました。

すべてを完璧に揃えるのではなく、あえて「引き算」をする部分を残しておく。それもまた、このクルマと長く付き合っていくための余白なのかもしれません……。

……というのは建前で、正直なところ「さすがにコスパが悪すぎる」というのが本音です。鍵のカバーに1万6千円超えは、冷静になると少し足踏みしてしまいました。こうした取捨選択のプロセスもまた、オプション選びの健全な楽しみ方だと思っています。

結び

輸入車のような「完成品を受け取る」喜びとは対照的に、ロードスターには「自分色に染めていく」喜びがあります。

V Selectionのタンカラー内装に、これらのオプションがどう馴染んでいくのか。納車を待つまでのこの「迷い」の時間こそが、愛着を深めるための大切な儀式なのだと感じています。

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