【続編】Alpine A110の先にあった「空」の正体

 前回の記事で、アルピーヌA110との別れを告げると共に、次なるキーワードとして掲げた「空」。 私のガレージに空いたそのスペースを埋めることになったのは、この一台でした。

選択の着地点:MAZDA ROADSTER S Leather Package V Selection

新たに相棒として迎えたのは、MAZDA ROADSTER「S Leather Package V Selection」。 ディープクリスタルブルーマイカの濃紺のボディに、ベージュのソフトトップ、そして内装に広がるスポーツタンのナッパレザー。

この少しクラシカルなカラーコントラストを目にした瞬間、私の中の「空」というキーワードが、鮮やかな実像として結ばれました。


閉ざされたコクピットの、その先へ

A110は、紛れもなく至高の純粋機でした。しかし、そのストイックな軽量ミッドシップの世界観は、走りの純度が高すぎるがゆえに、日常のふとした瞬間に「空を見上げる」ような心の余裕とは、どこか対極に位置していたようにも思います。

M2、そしてA110と乗り継ぐ中で常に感じていた、頭上空間と視界の窮屈さ。 それは長くSUVを乗り継いできたが故の弊害かもしれませんが、どれほど走りの質が高くとも、タイトに囲われたコクピットの中で、私はどこか「広がり」に飢えていたのかもしれません。

私が求めていたのは、P550eという「盤石な主役」の傍らで、もっと気負わずに、しかし確かな美意識を持って季節の移ろいを感じられる一台。

1.5LのNAエンジンを6速MTで操りながら、物理的に頭上を「空」へと解放する。 これこそが、これまでの車選びの延長線上にありながら、A110ではどうしても埋まりきらなかった最後の一欠片だったのです。

寄り道の、その先へ

これまでの「駆け抜けてディーゼル」から始まった私の歩み。 SUVの利便性とPHEVの先進性を極めたP550eと、わずか1トン少々の車体にオープンエアの解放感を備えたMAZDA ROADSTER。

この、重量も、パワーユニットも、駆動方式も、すべてが対極にある2台が並ぶガレージの風景。それは、効率や合理性だけでは語れない、私の好奇心が導き出した最新の回答です。

「使い切れるスポーツカー」というテーマは、ここからまた新しい、そして少しだけ軽やかな第2章へと続いていきます。

さて、最初に向かう空はどこにしようか。 インプレッションは、また日を改めて。

Hello, Roadster. Open the sky.

コメント