Alpine A110を選ぶということ ──使い切れるスポーツカーを探して #009 そして、M2で向かう

 ──別れは、いつも静かに始まる

「下取りはありますか?」

お店の方から、自然な流れで聞かれました。

「**BMW M2です。すでに買取店で値段は出してもらっています」

そう伝えると、少し間を置いて、こう返ってきます。

「わかりました。では、M2で来てください。
その金額は、必ずクリアします

迷いは消えました。


急遽、M2で180km

予定を変更し、
レンジローバースポーツからM2に乗り換えて、約180km。

昨日の晴天とは打って変わって、外は大雨です。

それでもM2は、

  • 直進安定性が高く

  • ハンドルに余計な修正を強いられず

  • ただ、淡々と直進を続ける

「速い」ではなく、
揺るがないという表現がしっくりきます。

改めて、よくできたクルマだと思いました。


「帰りは、駅までお送りしますので」

お店に着く少し前、
何気なく言われた一言。

「帰りは、駅までお送りしますので」

ああ、
これがM2の乗り納めか。

そう思った瞬間、
不思議と寂しさはありませんでした。

やり切った、という感覚のほうが強い。


個体確認

──まさしく「時を超えた新車」

目の前に置かれた、ブルーアルピーヌのGT。

正直、
これはもう中古車という呼び方が失礼かもしれません。

ディーラーで見た
ブランイリゼMのGTも2024年モデルでしたが、
この個体は2023年式とはいえ、

  • ほぼオーナーさんが眺めていただけ

  • 走行距離は、ほぼ新車同然

  • 触れた痕跡がほとんどない

バージニティは、こちらのほうが高いかもしれない。
……いや、本当に。


チェックして、確信する

  • ボディ周り

  • 内装

  • 装備品

一つずつ確認していきます。

内容に、偽りなし
説明どおり。
期待どおり。

ここまでくると、
もう迷う理由はありません。

「……決めましょう」


その頃、M2の査定も終わり

同時進行で、
M2の査定も進んでいました。

雨の中、
きっちりと仕事をしてくれるその様子を横目に、

思いました。

この週末は、
クルマを選びに来たつもりで、
実は一つの区切りをつけに来ていたのかもしれない。

物語は、
いよいよ最終章に差しかかります。

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