──「時を超えた新車」
ディーラーへ向かおうと、
レンジローバースポーツに乗り込み、走り出してすぐでした。
スマートフォンが鳴ります。
さきほど在庫確認を入れた、中古車ショップからです。
「そもそも、どういう車ですか?」
まず気になったのは、
なぜここまで走行距離が浅いのかという点でした。
すると、返ってきた答えはこうでした。
「Alpine A110が欲しくて買われたのですが、
納車されたことで満足されてしまって、
ほとんど乗られることがなかった個体です」
思わず笑ってしまいます。
世の中には、
本当に“いい人”がいるものですね。
そういう方がいるからこそ、
こういう個体が市場に出てくる。
そういう車が、自然に集まる店
話を聞いていると、
そのショップは、そうしたオーナーとの付き合いが少なくないようでした。
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次の納車が控えている
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ガレージ整理の一環で手放す
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走行距離は伸びていない
いわば、
**「タイミングのいい放出」**が、自然に回ってくる環境。
そもそもそのお店、
Alpine A110の扱いにかなり強いようで、
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過去もっとも販売台数が多い車種がA110
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意識的に、良質な個体を仕入れている
という話も聞けました。
なるほど、と腑に落ちます。
「時を超えた新車です」
電話口で、最後に言われた一言。
「これは、時を超えた新車ですね」
……うまいこと言います。
思わず、
「それ、いいですね。見に行きます」
と返していました。
予定変更、即決
数時間後には、
GTSの商談が控えていました。
正直、ディーラーには申し訳ない。
でも、この流れを無視する理由はありません。
急遽、商談はキャンセル。
予定は完全に書き換えです。
遠征後半戦、スタート
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ほぼ新車のような距離
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色はブルーアルピーヌ
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GTという、いちばん自分の思想に近いグレード
ここまで条件が揃うと、
これはもう偶然ではなく、必然に近い。
こうして、
週末遠征は後半戦へ突入します。
クルマ選びは、
決めに行ったときより、
決めるつもりのなかった瞬間に動き出す。
今回は、まさにそんな展開でした。
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