──A110の思想を、いちばん素直に味わえるから
Alpine A110の後期モデルでは、
300ps/340Nmの高出力エンジンが
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GT
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S
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R
すべてに共通して搭載されています。
つまり、GTはパワー面で一切の妥協がありません。
違いは、足回りとキャラクターの作り方にあります。
ベーシックな足回り × ハイパワーエンジン
GTだけの組み合わせ
後期A110のシャシー構成を整理すると、
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GT
→ ベースモデルと同じアルピーヌシャシー -
S / GTS
→ より引き締めたシャシースポール
となります。
ここで重要なのは、
ベーシックな足回りに、最も高性能なエンジンを組み合わせたモデルはGTしかない
という点です。
GTは中間グレードではありません。
思想として、明確に独立しています。
なぜ「ベーシックな足回り」なのか
アルピーヌシャシーは、
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ストロークをしっかり使い
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路面の入力を丸め
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軽量車らしい自然なロールを許容する
そうした軽さを前提に設計された足回りです。
M2で感じていたのは、
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常に緊張を強いられる硬さ
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正確だが余白のない挙動
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速いけれど、気軽ではない距離感
でした。
A110に求めているのは、
限界性能ではなく、速度域の低いところから成立する楽しさ。
だから、シャシースポールではなく、
アルピーヌシャシーを選びます。
なぜ「ハイパワー版エンジン」なのか
一方で、エンジンは妥協しません。
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軽い車体に300ps/340Nm
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回さなくても余裕のあるトルク
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一般道でこそ効くパワー感
これは「使い切れない」のではなく、
常に余裕があるという感覚を生みます。
足回りは穏やかに、
エンジンは余力たっぷり。
このアンバランスに見える組み合わせこそ、
GTがいちばんA110らしい理由です。
ベースモデルではダメなのか
足回りの思想だけで言えば、
正直、ベースモデルでも十分だと思います。
ただし現実には、
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出物が非常に少ない
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年式・色・仕様を選ぶ余地がほぼない
という問題があります。
結果として、
「選べる状態で存在する」のはGTになる、
というのが実情です。
GTSを選ばない理由
──性能ではなく、内装の方向性
2025年から追加されたGTSは、
GTとSを統合したモデルで、性能的には非常に魅力的です。
GTSのシートは本革ですが、
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ダッシュボード
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ドアトリムなど内装の一部
にスエード(アルカンターラ)調素材が組み合わされます。
これが、個人的にはどうしても好きになれませんでした。
最後は、理屈ではなく「触れたいかどうか」
決定打は、とても単純です。
GTの内装には、
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キルティングされた革のモチーフ
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外装色と組み合わせられたドアトリム
があります。
これに、素直に惹かれました。
ドアを開けた瞬間、
シートに座った瞬間、
毎回ここに触れたいと思えるかどうか。
GTSは少し戦うクルマの文脈が残っている。
GTは、軽さと余裕、そして色気が同居している。
結論
──GTは、A110の「思想の中心」
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ベーシックな足回り
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余裕のある高出力エンジン
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落ち着きと色気のある内装
この3点が同時に成立するのは、GTだけです。
GTは妥協の産物ではありません。
A110というクルマの思想を、いちばん素直な形で味わえるモデルです。
だから私は、GTを選びました。
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