きっかけは、レンジローバースポーツからBMW X3への“ダウンサイジング”だった。
「さすがに2.8トンは重いし、街乗りにはもう少し軽いSUVがいいだろう」と思い立ち、X3 M50を試乗。
あまりのバランスの良さに、勢いで契約してしまった。
——しかも、誰にも相談せずに。
いま思えば、そこがすべての始まりだった。
納車の日。
X3をガレージに停めるや否や、背後から聞こえた妻の声。
「春にレンジローバースポーツとX1を買ったばかりなのに……なんでX1と選ぶところがない車をまた買うの?」
たしかにその通りだ。
でも、“X1より速くて静かで上質で……それでいて扱いやすいSUV”なんだと説明しようとしても、自分でもどこか説得力がない。
すると今度は娘が、レンジローバースポーツを指さして一言。
「パパ、やっぱりこっちの方がかっこいいし、友だちにも“すごい車”って言われたよ。」
……その瞬間、心のどこかで何かが折れかけた。
「いや、X3もすごいんだよ」と言いかけて、やめた。
自分でも、どっちを“正解”にしたいのか分からなくなっていた。
結局、“ダウンサイジングのつもりが二台持ち”。
合理性も説明力もどこかへ消えたけれど、X3のハンドルを握るたびに、「これで良かった」と思ってしまう。
いや、違う。
“良かった”と思うようにしているだけかもしれない。
せめて「この無駄には意味がある」と信じたくて、
「重厚と俊敏、静と動——二つを比較できる贅沢なんてそうそうない」などと、自分に都合のいい理屈を並べてみる。
そのあたりで、だいたい心が落ち着く。
そしてふと気づく。
年にSUVを3台も買ったことを、正当化しようとしている自分がいるわけで——。
我ながら、もうどうかしていると思う。
でも、その“どうかしてる感じ”が、まごうことなき自分なのだ、と開き直ってみる。
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| ブタかわいいよね、X3 |
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| リアの抑揚感はレンジローバースポーツぽいかも |
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| iX3 Neue Klasseとのブリッジデザイン感が好きです |



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