Apple Watch SportとGARMIN vívosmart HRを少しだけ考える#001

vívosmart HR最大の不満といえば、ビジネス時にはカジュアルすぎるその安っぽい佇まいと、全体に傷がつきやすい表面仕上げ(というか素材感)でしょうか。その他気になる点として、小さくてやや見にくいディスプレイが上げられますが、本体サイズとバッテリ駆動時間とのバーターで折り合いをつけても良いのかと。

見てくれに関わるネガが大幅に解消される見込はしばらくないとは思いますが、一方でvivosmart HRのある生活の快適性が染みてくると、外すという選択肢も選びづらく… やや悶々としていたところ「あ、Apple Watchがあるじゃないか!」と思いついたのが出張前日でございました。

幸い出張先の仙台市には駅前にヨドバシカメラと少し離れた繁華街にApple Store仙台もあるようで、早朝の飛行機とエアポート線で仙台駅に降り立った私は早速ヨドバシカメラに向かいました。ケースとバンド、カラーについてはいろいろとシミュレーションはしていましたが、コストパフォーマンス面と装飾具としてのデザイン面から早々にステンレスケースのApple Watchは選択肢から外れておりました。早朝の誰もいないヨドバシカメラAppleコーナーでサイズ(42mm/38mm)と仕上げ、ベルトとのコーディネイト感をぱっと見チェック。Sportの中でもいちばん地味な42mmスペースグレイアルミニウムケースとブラックウーブンナイロンに落ち着きました。

実際に3日ほど右腕にvivo、左腕にApple Watch Sportというハイブリッド出張をこなしたところで、ごくごく簡単にインプレを。まずはApple Watch Sportを語る前に、vivosmart HRがもたらした快適性について少しまとめておきたいと思います。これはイコールApple Watch Sportの快適性にもつながる部分ですので。

手放せない快適性は大きく2点。一つ目はスマートフォンを補う情報デバイスのありがたみと、二つ目はバイタルデータをデジタル化することの楽しさみたいな部分です。一つ目についてはこれまでいわゆるスマートウォッチと呼ばれるものを2~3個使っていましたので大きな驚きはありませんでした。機能としては単純で、メールやSNS、電話の着信があると手首に振動が伝わり画面をちらっとすると、簡単な情報が表示されるというものです。

私はかなりのデジタルガジェット依存症なところがありまして、情報のデジタル化こそが世界を救うと半ばまじめに考えている人間です。デジタル化、情報化がもたらす恩恵をガジェットを通じ常に感じることで、生きている実感を味わうタイプの、ちょっと恥ずかしい人間です。なので、例えそれが日経からのNEWSメールであろうと、Facebookのイベントであろうと、会議開始15分前のアラートであろうと、同僚からの携帯であろうと、家族からのLINEであろうと、情報の中身ではなく、情報の創起に神経反射し確認せねば気に入らないという行動特徴を持ちます。

そう、重要度よりも確認のスピード。この1点目のポイントにおける両者の評価は下記のとおり。

1.バイブレーションのわかりやすさ
vivosmart HR ★★★
Apple Watch Sport ★☆☆

2.アテンション後の視認性
vivosmart HR ★★☆
Apple Watch Sport ★★☆

3.情報の閲覧性
vivosmart HR ☆☆☆
Apple Watch Sport ★★★

1.バイブレーションのわかりやすさにおいてvivosmart HRは盤石ですね。バイブレーション界の王道を行く、わかりやすさ優先のパターンと振動です。この辺はアウトドアやスポーツを常に意識するGARMIN社のポリシーといいますか立ち位置的によるところが大きいんでしょうね。またiPhoneの通知とほぼ同時のレスポンスも含めて★3つ。

一方のApple Watch Sportはそもそもバイブレーションの振動が小さめなのと(設定で「触覚を最大」かつ「はっきりした触覚」をonにしても)、妙に凝ったバイブレーションパターンの二重苦で気づきづらいですね。「手首を軽くノックするような触覚」(「触覚」という気取った気持ち悪い言い方が気に入らないんですけど)というセールストークもあって、さぞ素晴らしい触覚体験をさせてくれることを期待していただけに落胆の幅もいきおい大きくなってしまいます。よって★は1つですかね(ちなみにアラート音も出すことはできますが、こちらは常にoffです)。

そもそも情報に気がつかないのであればスマートウォッチを腕に巻く必要もありませんので、Apple Watch Sportの1本だけ運用には不安を持っている次第。

#レビュー中にvivosmart HRがバッテリー切れ(5、6日は持つのでついつい充電を忘れてしまいます)になってしまい、左手のみApple Watch Sportにしていますが、これなら比較的触覚が伝わりやすくなります(当然といえば当然ですね)。やや見直して★は1.5かな(記号で表記できませんけどね)。

2.アテンション後の視認性についてはそれぞれ課題があるかな、と。vivosmart HRはバイブレーション後数秒すると通知が消えてしまい、さっきの振動はなんだっけ、と手首を見ても時計が表示されるのみ。通知を見るには時計画面、HR画面を2度ほどスワイプして通知にたどり着く必要があります。表示内容もアプリ名+タイトル(LINE:誰から:内容の頭数文字、GMAIL:メールタイトルの頭数文字)とパターン化されているので、ちらっと見ただけではわからないことも多く、読んで理解するという課程が増える分★は1つ。

Apple Watch Sportはわかりにくい触覚後、画面を見るとまず大きめのアプリアイコン、その後タイトルの頭数文字が表示されます。なのでまずはメールなのかSNSなのか予定なのか電話なのかが一目でわかります。ディスプレイの表示品位もvivoと比べると格が違うわけでat a glanceでの視認性はなかなかのものです。見逃した通知がある場合は画面の上部に赤いドットが表示されますので、画面を下方向にスワイプすれば情報にたどり着けます。ここまでは好印象なのですが、あくまでもそれはApple Watchの画面が表示されているときだけです。

vivosmart HRはあたりまえですが常時ディスプレイ表示がonになっているのに対し、Apple Watch Sportは基本offで、手首を返すアクションや画面タッチあるいは物理ボタンを操作しないとディスプレイが表示されません。この仕様も触覚と同じで、「アナタの手首の動きに応じてApple Watchは賢く状況を判断しディスプレイ表示を行います」なんてセールストーク(個人の解釈です)と同様こちらの期待を裏切ってくれます。「え、今の動きはダメ。画面はつけないよ。もう一度動かしてみ?」的なApple Watchの上から目線な指示を感じる次第。

「慣れるよ」なんて意見もありますが、こういうものに慣れたいとは思いませんし人間のそういう動きは骨格や筋肉に左右されるので、慣れることも難しいですしね。なので私は端から見れば常に手首を大げさに返して時計を見ているんだろうな、と。

Apple Watch否定派として「基本ディスプレイオフは大いなるギルティ」という意見は多く見かけますね。多くの方は「時計なのに特別なアクションをしないと時間がわからないなんて」と仰います。一方「バッテリーライフとのバーターだから容認しろ」という肯定派もいらっしゃいますが、いやいやそもそも時計を再度発明する(そんなことApple言ってましたっけ?)なら、その辺の問題は織り込みかつクールにクリアして欲しかったですね。

最後に3.情報の閲覧性においては物理的なディスプレイのサイズもカラーも表示品位も月とすっぽんレベルなのでそもそも比べちゃかわいそうかと思います。vivosmart HRは申し訳ないですが★なしですかね。Apple Watchについてはまだ使い込んでいないのですが、デジタルクラウンの動きがちょっと安っぽいというか、フィードバックがなくて頼りないというか、画面とリニアに連動させづらいというか主に操作性で疑問点を持っておりますが、それはまた別の機会に。

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